セイヨウは1992年に導入が開始され、ハウス栽培の受粉を助ける昆虫として利用されています。1996年に初めて野外で自然巣が発見された後、急激に野外での目撃数が増えており、環境省は2006年にセイヨウを「特定外来生物」に指定しました。
しかしながら、法施行前に逃げ出して野生化した個体も多く、2016年度末時点で道内130市町村において生息が確認されています。セイヨウの野生化・定着化が拡大することで引き起こされる生態系への悪影響としては、以下等が懸念されています。
- 営巣場所や花資源を巡る在来のマルハナバチとの競合
- 外来の寄生生物の拡大
- 在来のマルハナバチとの交雑
- 植物の繁殖への悪影響※
※セイヨウはマルハナバチの中では比較的舌が短いため、花の外側に穴をあけて蜜を盗む「盗蜜」をしばしば行います。
皆さんのセイヨウ捕獲・報告のご協力は、分布の実態を把握し、効果的な対策を考え、問題を解決するために非常に重要です。どうぞご協力をお願いいたします。